石上家には元々███人の子供がいた。しかしその全員が病気により死亡している。
石上稲羽、石上八年が生まれる前に、兄姉はこの世を去っていた。そのため、兄姉が居た、という事実のみしか知らない。
双子は健康に、元気にすくすくと育って行った。2人ともバレーボールが得意だった。
しかし12歳の時、石上八年に兄たちと同じ病気が見つかる。余命は8年、つまり20歳までしか生きられないとのことだった。
突然壊された日常に、母親は狂わずには居られなかった。怪しい宗教にはまったり、急に叫び出したり、泣き出したり。
母親はただひとり健康な稲羽を失うことを恐れた。稲羽まで居なくなってしまったらどうすればいいの?と、稲羽に過保護に接するようになった。それによって稲羽は精神を病んでしまい、自室に引こもるようになってしまう。
稲羽は引こもるようになってから、クラッカーという自身にとってあまりいいものでは無い才能を手に入れてしまい、犯罪を犯しているという罪悪感からより一層精神が壊れていった。
八年は病院に入院させられるが、じっとしていられるものかと何度もそこを抜け出していたようだ。現在も病状は悪化しているが、本人の希望により普通通り学校に通い、バレーボール部に所属している。
石上誘は八年、稲羽の従姉妹。
遺伝性の病気の可能性。